2011年07月15日
みなさんこんにちは★
朝、目が覚めてすぐの第一声が、
「あっつい。。。」でした。
暑いですね、しょうがないですね、夏だもの、暑くて当たり前。
そう言い聞かせながら、今日も元気にお仕事中です。
姫花ちゃん。
花のように可愛らしいお姫様。
震災後、何度かこの日記にも書かせてもらっていました。
彼女の夢は、デザイナーになること。
その夢が叶いました。
きっと天国で、喜んでいることでしょう。
以下は、姫花ちゃんのお父さんの手記です。
ひとりでも多くの人たちに覚えていて欲しい、何とか娘が生きていた証、記録をすこしでも残したいという彼の気持ちに賛同し、ご紹介させて頂きます。
「幸せの黄色いハンカチ」
7/2の朝日新聞掲載後、自宅に3通の手紙がまとめて届いた。
大阪、兵庫、埼玉とそれぞれ住所は異なる。
うちの住所は書かれておらず「いわき市豊間地区」と名前だけ。
厳密にはうちは豊間ではないので、配達の人も相当困ったと思う。
どの手紙も記事を読んで心を痛め、娘のことを思ってくれた人たちからの励まし、哀悼のメッセージだった。
文面から気持ちが十二分に伝わってきて泣けた。
新聞の記事一つで届くかどうかもわからない相手にペンをはしらせる人がこの世の中にはいるものなのか。逆の立場だったらそういう行動が出来るだろうか。
そういう人になりたい、そう思った。
京都のデザイナーの方から朝日新聞社を通して連絡があった。
新聞記事を読んで「写真に掲載されていた絵がすばらしい。デザイナーになりたかった娘さんの夢を叶えてあげたい」
ということだった。
日本グラフィックデザイナー協会では被災地支援のためにハンカチプロジェクトなるものが立ち上げられ、デザイナー達がハンカチをデザイン、展示、販売を行い、ハンカチが1つ売れるごとに、被災地の子供たちにハンカチが贈られる。
収益は義援金になる。
そのプロジェクトにデザイナーとして娘を参加させてくれるというものだ。
娘の夢を叶えようと考えてくれる人がいる、その気持ちだけでも泣ける。
ハンカチのデザインには娘の描いた灯台の絵が使われることになった。
10月にIDA台北会議併設展示場(台湾)で、11月に東京ミッドタウンで展示される。
世の中、特に東北沿岸部はまだまだ深い悲しみに包まれているが、
そこに手を差しのべてくれる愛がこの世の中には確かに存在することを実感した。
世の中捨てたもんじゃない。
目標ができた。
そんな人間になりたい。
追記:いわきローカルの新聞「日々の新聞201号」にも娘の絵が掲載されました。
ネットでご覧いただけます。
★画像は、日々の新聞201号に掲載されている姫花ちゃんの絵です
日々の新聞201号