アメリカより直輸入のインディアンジュエリーをお届けします
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たからもの
2010年03月23日
みなさんこんにちは★
本日、第4火曜日、本来なら定休日なのですが、急ぎのオーダーアイテム制作のためお店に来ています。
せっかくなので、本日通常通り営業します(^-^)
週の後半で、振り替え休日を取らせていただくかもしれません。
よろしくお願いします。
それでは、今日も元気にがんばりましょう♪

大の仲良しの友達の日記。
そこには、18年前の私達と、今の私が居ました。
いつでも、どこでも、なにをしていても、ひとりじゃないって想える。
それは、なにものにも代えがたい、たからものです。
ビンに詰めた花びらの色は少し変わってしまったけれど、ふたは茶色く錆びてしまったけれど、あのころからずっと、私たちは一緒です。
ありがとう、sonoちゃん。


わたしが通っていた女子高に、髪の長い女の子がいた。

わたしは彼女が嫌いだった。

話したことも無い人を嫌いになるなんて自分勝手もいいとこだが
なぜだろう、わたしは彼女が嫌いだった。

ある日から、彼女と毎日顔を合わせなければいけない状況になり
そしてある時、彼女と話さなくてはいけない事態におちいり
わたしはあなたが嫌いだったのだと告げると
彼女は、わたしもあなたが嫌いだった、と言った。

ふたりはあまりにも似ていたのだ。

それからわたしたちは朝から晩までいっしょにいた。

学校のある日は手紙や詩の交換をし、
学校のない日はドーナツを食べて、歩いて、絵を描いて、歌を歌った。

大嫌いだったはずの彼女はいつの間にかわたしにとって
なくしたくない大切な宝物になっていた。

春になり、彼女は東京へ行くと言って、白い電車に乗った。
さよならを言えないわたしは花びらをたくさん詰めたビンを渡した。

彼女が東京へ行って何年かたったある冬。

寒空の下、夜道をひとりで歩いていた。
真っ暗で、誰もいない。
ものすごく不安で心細くなる。

こわい。早く帰ろう。早足で坂を上る。

ふと空を見上げると星が輝いていた。
金星だ。

昔、彼女にもらった本を思い出す。

「リトル・トゥリー」 インディアンの子供の物語。

寂しいときも星を見ればだいじょうぶ。
会いたい人もきっと同じ星を見てあなたを想っているはず。
ひとりきりだけど、ひとりじゃないんだ。

金星を見上げ、彼女を想う。

『君は、ひとりで、だいじょうぶ? わたしは、だいじょうぶ。

 またいつか、この町で会おう。

 ドーナツを食べて、絵を描いて、歌うんだ。

 それまでは、元気でね。またね。』

彼女と出会って、18年。

彼女は、数年前にこの町に戻り、
インディアンジュエリーに囲まれながら、
心を込めて鹿皮を切り、縫い、ビーズを刺繍している。

細くてとても小さい手でひとつひとつ丁寧に作り上げる作品は
愛にあふれていてやさしい。

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